コロナウイルスの感染とその対策

(現状 2020.2.13)

新型感染 コロナウィルスの感染が
拡大している。2月15日の時点で、
中国国家衛生委員会は、中国本土
だけで、感染6万8500人を超え、
死者は1665人と発表した。
中国以外の世界の国では28カ国に
のぼり、感染者数は693人である。
感染者数の情報は、日々増大し更新し
続けている。

(発生源)

中国国営メディアによると、中国の武漢
の海鮮市場で売られていた野生動物が
感染源と見られている。
そこから大量の新型コロナウィルスが
検出されたからである。

(コロナウィルスの特徴)

今回のコロナウィルスは、過去のウィルス
であるサーズエボラなどと比較して、極めて
大きな相違点(特徴)が存在する。
それは症状が出ていない潜在的な感染者から
も感染するという事実である。感染の症状が
出ている人からも、もちろん感染はするが、
それ以外の症状が出ていない感染者、即ち
一見、健康そうな潜在的感染者からも感染
するということである。
その結果、過去のサーズやエボラなどの
ウィルスとは、比較にならない速度で、
急速に感染が拡大している。

振り返ると、サーズやエボラの場合、患者の
ほとんどが重傷者であった。従って、感染者
と非感染者の区別がすぐについた。また、
これらは感染ルートをはっきりと知ることが
できた。従って、有効な対策を講ずることが
できたのである。
しかし、症状が出てない潜在的感染者から
感染する場合は、ウィルスの封じ込めが極めて
難しくなる。香港大学の金 冬雁教授は、それに
ついて次のように語る。

「中国では、感染しても症状が出ないので
病院に行かない人が多くいる。そういう
無症状感染者が周囲の人々にウィルスを
感染させたら予防や封じ込めは極めて難し
くなる」

このことを今、コロナウィルスの潜伏期間
という観点から見てみる。
WHO(World Health Organization)によると、   
コロナウィルスに感染してから症状出るまでの
「潜伏期間」は長くて12.5日とされている。
約2週間である。しかし、中国で親子、兄弟や
それまでに接触した人々などの感染ルートが
明らかになっている人たちを調べてみると、
感染した平均の日数は、3.4日だった。
潜伏期間の12.5日が経過していないのに、
実際には感染しているということは、コロナ
ウィルスの場合、症状が出ていない段階で、
別の人に感染することを裏付けるものである。
その結果、中国において、感染拡大と重症患者
が急増している。
要因は、主に次の3点が指摘される。

1  今述べた無症状感染者から感染される
   ことが多いため。故に、感染が急速に
    拡大する。

2  コロナウィルスに感染して重症化する人
   は、高齢者や以前から持病を抱ええる人が
   圧倒的に多い。武漢の場合、コロナウィルス
   による死者の80%以上は60才以上である。
   また、死者の75%以上が糖尿病、高血圧など
   の持病を以前から抱えていた。そうした高齢者
   や持病を持つ人が武漢には多くいたので、
    ウィルスによる死者が増大した。

3  武漢の医療水準はもともと高いのであるが、
    患者の急増に医療体制が追い付いていかない。
    WHOの感染症の専門家は、「仮にWHOが
    行っていたとしても、結果は同じだったで
    あろう」と述べている。

以上の経過から、コロナウィルスによる感染の
主要な状況が見えてくる。
コロナウィルスによる感染者は、そのほとんど
が「軽症」であるという事実である。感染者の
約80パーセントの人が軽症で終わる。
日本の国立国際医療センターが、武漢で感染した
日本人を診察したところ、そのほとんどが軽症で、
次のような経過を経ていた。

コロナウィルスはまず、上気道から入って、
肺にかけて増殖していく。最初の症状は鼻水、
喉の炎症、身体のダルさなどである。その後、
発熱が生ずる。これらの症状はいずれも軽いが、
一週間ほど続く。そして一部の人はその後、
軽い肺炎にかかる。その後、特に持病もなく、
健康な人は数週間で回復に向かう。

以上のことから、このウィルスに感染したから
といって、すべての人が重症化するわけでは
ない。ほとんどの人が軽症で回復に向かう。
無用な恐れは抱く必要はない。

ただし、今後の対策としては、高齢者や持病
を持つ人が感染して重症化することが多いので、
特に高齢者や持病を持つ人がコロナウイルスに
感染しないような対策を立てる必要がある。
また、すでに健康な人も、体力をさらに鍛え、
感染予防のために、免疫力などを強化しておく
必要がある。ただし、コロナウィルスは、
過去のウィルスに比較して感染力が格段に
強いので、その点は厳重な注意が必要である。

地球上で生き残りを懸けた未知の勢力
からの挑戦

この地球上に生息する生命体は、人間の
人類社会だけではない。その他にも動物、
植物、細菌等、さまざまな生物の生態系が
存在する。
(その中で、ウィルスは、細胞を持たず、
自己増殖はできないが、遺伝子を有するとい
う点で非生物・生物両方の特性を持っている。
生物学的にはウイルスは「非細胞性生物」と
して位置づけられる)

地球上では、時折、ある特定の生態系の生物
だけが急速に拡大し、それまで地球上を支配
していた生態系を滅ぼし、支配権が取って変
わることがある。太古の昔、恐竜などの大型
動物が徘徊していた時代が滅び、中型、小型
動物が支配する世界に変化したのもその一例
である。

しかし、今日においても、この地球上で固有の
生物の生態系同士で、生存権を競って死闘を演じ、
勝った勝者が世界を支配するということが起こり
得る。
現在、起きているコロナウィルスと人類社会の
死闘もその一つと言える。現段階では、そこまで
のスケールには至っていないが、今後そのような
様相を呈する可能性はある。
今後、文明が高度に発展すれば、人類社会は
ますます未知の勢力からの生存を賭けた挑戦を
受けることになるかも知れない。たとえば、
AI兵器やロボットの出現、気候変動などの自然
環境からの挑戦、コロナウィルスのような未知の
ウィルスの出現とそれらからの挑戦などである。

コロナウィルスは専門法と本源の法
を両方用いて対処することが大事

コロナウィルスに対する対処法については、
専門法と本源の法との両方を駆使して、
それぞれの基本的手順に従って処置する
ことが大事である。
まず、感染経路がはっきりしている経路
からの感染については、これまでの専門的
な医療手法で徹底的に処置することである。
WHO初め、現代医学が提起する知識、情報
をフルに活用し、なおかつ手洗いや消毒、
手袋、マスクなどの感染の予防処置を徹底
させる。
それに加え、感染症は、国家、企業、
各NPO法人、市民など社会全体が一丸と
なって協力し、取り組む必要がある。

その上で今回のコロナウィルスの場合、
本源の法」の力を活用する必要がある。
なぜなら、今回のコロナウィルスは、症状
が出ていない潜在的な感染者からも感染す
るからである。
先に語ったように、症状が出ていない
感染者からの感染は、感染経路を割り出す
ことがきわめて難しく、従来の専門法の
手法だけでは、処置に限界があるからで
ある。
例えを挙げれば、症状が出ていない感染者
(無症状感染者)からの感染は、テロリスト
による無差別攻撃と同じである。テロの怖い
ところは、世界の都市に、何百、何千と
存在する市民が集まる所、ショッピング
センターやホールなどのソフトターゲット
が狙われる点にある。
いくら軍隊や警察を動員しても、全部の
場所を一時に防御することは不可能である。  
そこを彼らは狙う。
同じように無症状感染も、一見健康な人
と変わりない人が、あちこち歩き回って、
無差別に周囲の人々に感染していく。
そして死者を出していく。この形は
無差別テロと本質的に同じである。
問題の本質が同じであるので、対策の
立て方も同じになる。
こうした形の敵に対しては「法の力」を
用いる。
特に本源の法は、一切の現象に備わり、
すべての現象を管理している法である。
また、本源の法は一切の現象の生成消滅
を司っている全宇宙の現象の根本法である。
故に、あなたの善の行為――慈悲と智慧の
行為――が、この法の力を発揮させれば、
すべての現象を動かして、すべての場所
を一時に防御することが可能である。
ウィルスがどこから感染しようとしても、
全現象界を防御すれば、防御できる。

→ 「市民の善の力を拡大する法の力」
            を参照

コロナウィルスの解決は
「完全なる自然消滅」が一番良い

本源の法の力、その効果を表した言葉に、
「一にして無量、無量にして一」というの
がある。本源の法の力とその効力を表した
言葉である。
この文の中の「一」とは、あなたが行う善
の一行である。その善の一行の効力が、
本源の法によって拡大・強化されて、
無量の世界の全体に、隙なく、くまなく
作用するという意味である。
逆に「無量にして一」とは、全現象界に
作用する本源の法の力と効力は、本源の法
に基づいてあなたか行ずる一行、即ち
善の一行によって起こる、という意味で
ある。

このような効力が本源の法にはあるが故に、
本源の法を使用して行動すれば、すべての
現象世界を一度に防御することが可能に
なる。
また、本源の法の力を用いれば、すべての
ウイルスの自然消滅も可能である。
ウィルス感染を一つ一つ個別に撲滅させる
ことも大事であるが、そのプロセスだけで
は時間がかかる。また、いくつかのウィルス
は生き残る可能性がある。そして少しでも
ウィルスが生き残れば、人々は人間関係に
不安や疑いの心を抱くことであろう。
人々はウィルスの感染を恐れて、人間関係を
嫌がるようになるかも知れない。しかし、
社会の健全なる発展のために、そうであって
はならない。
従って、ウィルスの解決法は
完全なる自然消滅」の形が一番良い。
完全なる自然消滅は後に悔恨を残さない。 
ウィルスはきれいに完全に除去されるから
である。人々は人間関係にも信頼を取り
戻すことであろう。
このことから、個人が本源の法を持って、
善の行動をとることは、

・ 大海を渡る時に、大船に乗る
  ことと同じである。

・ 病気にかかって良き薬(治療薬)
  を得るのと同じである。

・ 太陽が夜の暗闇を消し去るのと
  同じである。

昼間の太陽が、夜の闇を消し去るように、
そのことは人々が持つすべての苦しみ、
すべての病の痛みと恐怖、すべての生と死
の苦しみを取り除くのである。

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