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個人が持つ善の力を拡大、
強化するために
国際社会で起こることは、
そのほとんとが個人の手が届かない
巨大スケールで起こることが多い
です。人々は多くの場合
「これらの問題は、もともと個人
にとっては巨大すぎて解決不可能
な問題」と考えることがあります。
たとえば、国と国との大規模な対立、
戦争、紛争、昨今の米中関係に
見られるような「巨額な貿易摩
擦問題」等々です。
また、近年においては
「ロシア軍によるウクライナ侵攻」
や世界的に感染を広める
「コロナウィルスの問題」があり
ます。
以上のような国際社会で起こる
規模の大きい問題に対して、
個人が 効力のある形で、有効に
取り組めるようになるには、
どうしたらよいか ――。
それにはまず第一に、個人が善を
行じます。
悪を行ずることなく、善を行ずる
――このことが最も基本となります。
また、それが出発点です。
しかし、個人が行じた善の行為の力
が、社会に広く及ばない時は
どうするか――
たとえば、個人の行動範囲が、
はるかに届かないような遠い所
とか、 巨大資本・巨大スケールの
世界で、大きな力によって悪とか
悪行が行われた場合、個人は
どのようにして、それらを防ぐの
でしょうか――。
紛争や戦争もその類いです。実際、
テロ事件や侵略者による他国への
侵略などは個人の手が届かないよう
な大きな力で発生します。
ウィルスの問題も同じです。
そして多くの犠牲者を出し、国際社会
に多くの 障害と不幸をもたらします。
したがって、それぞれの個人が
行ずる善の力を強化し、その力を
拡大し、その効力が広く社会の
隅々にまで及ぶようにしなければ
なりません。
法の力を用いる
この問題を解決するためには、
「法の力」を用います。
なぜなら、法には個人が行ずる行為
の力とかその効力を大きく拡大させ
たり、強化したりする力があるから
です。
たとえば、世の中には、科学の法、
医学の法、法律の法、経済、経営の法、
インターネット情報などを取り扱う
専門法など、様々な法が存在します。
これらの法は、それぞれの専門分野に
あって、人の智慧(ちえ)と行為の力
を拡大させたり、強化する力があり
ます。(注1)
この「法そのものが備える力」を用い
ます。そしてスケールの大きな問題を
解決に導きます。
(注1)智慧と知恵 : 一般的に使われる
知恵は「筋道を立てて物事を考え、
適切に処理/対処していく知的能力」
「人間関係やビジネスなどを上手に
仕上げていくための効果的なアイデア・
考え」などの意味に用いられます。
一方、智慧は「世界のありのままの
真理(真実)を悟るための根本的な知性
・認識力」「真理を悟って、人の苦し
みや悩みを解決に導く本質的な知の
働き/能力」等の意味があります。
本サイトの記事では「智慧」を使用
します。
この原理について、例えをもって
語れば、たとえば、法律家や弁護士は、
法律という「法の力」を基盤に置いて
智慧を発揮するので、素人では解決
困難な様々な社会問題や複雑な問題を
解決に導くことができます。
もちろんその場合、問題を解決させる
のは、法律家自身の力に負うところも
大きいですが、その智慧の背後に、
法律という「法の力」が働いています。
医療の分野にあっても、医学者は
「医学の法」に基づいて智慧を発揮し
て患者の治療にあたるので、種々の病
や難病を治すことが可能となります。
もちろん医師本人の力や才能に依る
ところも大きいですが、長年の研究の
蓄積と工夫によって確立された
「医学の法の力」が、治療に作用し
ていることは否定できない事実です。
本源の法の存在
次に、国際社会で生ずるような
様々なスケールの大きな問題、また、
複雑で、多岐にわたり、根が深い
問題の解決にあたっては、上で語っ
たような各専門分野の専門法を用い
ると同時に、さらに全体的で、
広範囲に、円満に作用するような、
より強力な法が求められます。
それが「本源の法」の存在です。
本源の法とは、現象世界の本源に
達し、すべての現象を管理する法の
ことです。
故に、それは「一切の現象世界の
本源の法」と呼ばれます。
また、この世に存在するすべての法
の根本を為す法なので、本源の法と
呼ばれます。
この本源の法に対して、人が、慈悲
(じひ)と善の智慧によって働きかけ
れば、人の力は、この法の力によって
拡大・強化され、さまざまなスケール
の大きな問題、また、国際問題のよう
な複雑で解決困難な問題も解決できる
ようになります。
それは先に語った科学者や医学者の
智慧が、科学や医学の法に働きかけて、
彼らの智慧の力が拡大、強化され、
大きな現実的成果をもたらすのと
同じ原理です。
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