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国際社会で起こることは、そのほとんと
が個人の手が届かない巨大スケールで
起こることが多いです。たとえば、国と
国との大規模な対立、戦争、紛争、テロ
や銃撃事件、その他、サイバー犯罪等、
現代はそういう時代です。
では、こうした場合、個人が国際社会で起こ

るような規模の大きな問題に対して効力の
ある形で取り組めるようになるには、
どうしたらよいか――。

それにはまず第一に、個人が善を行ずる。
悪を行ぜず善を行ずる。このことが最も基本
です。しかし、個人が行じた善の効力が、
社会に広く及ばない時は、どうするか――。
たとえば、個人の行動範囲が、はるかに届か
ないような遠い所とか、巨大資本・巨大
スケールの世界で、大きな力によって悪とか
悪行が行われた場合、どのように個人は
それらを防ぐのか――。
たとえば、紛争や戦争がその例です。実際、
テロ事件などは個人の手が届かないような
遠い所で発生します。そして多くの犠牲者を
出し国際社会に多くの被害と不幸をもたら
します。温暖化問題やサイバー犯罪もこの
類いです。

法の力を用いる

この問題を解決するためには「法の力」を
用います。
なぜなら法には個人が行ずる行為の力とか
その効力を大きく拡大させたり、強化したり
する力があるからです。
たとえば、法律家は、法律という「法の力」
を用いて智慧力を発揮するので、素人では
解決困難な様々な社会問題や複雑な問題を
解決に導くことができます。また、医師は、
長年の研究の蓄積と工夫によって確立された
「医学の法」を用いて、智慧と力を発揮して
種々の病気を治します。もちろん医師本人の
力や才能に依るところも大きいですが、
そこに「医学の法」の力が作用していること
は、否定できない事実です。
このように、政治、経済、外交、科学、文化、
生活、スポーツ、芸術の各分野の法に至るまで、
あらゆる法が各専門家の力と智慧を拡大・強化
する力があります。

しかし、国際社会で生ずるような様々な
スケールの大きな問題、また、複雑で、多岐に
わたり、根が深い人間関係等の問題解決に
あたっては、さらに全体的で、広範囲に、
円満に作用する、より強力な法が求められます。
それは「本源の法」 の存在です。

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